本棚 天井まで📚 わが家の壁面収納
壁一面を埋め尽くす、堂々たる佇まいの本棚。それは、わが家のリビングの主役です。天井までの高さ、そして壁の端から端まで広がるその姿は、まるで図書館の一室を切り取ってきたかのよう。初めてこの本棚を設置した日の感動は、今でも鮮やかに覚えています。
以前は、いくつかの小さな本棚を組み合わせて使っていました。しかし、増え続ける本の収納場所に困り、部屋のあちこちに積み上げられた本の山を見るたびに、ため息が出ていたのです。そんな時、「どうせなら、壁一面を本棚にしてしまおう」という大胆なアイデアが浮かびました。
インターネットで様々な壁面収納の本棚を探し、最終的にオーダーメイドで作っていただくことに。部屋のサイズに合わせて細かく設計してもらい、念願の「天井まで届く本棚」がわが家にやってきたのです。
設置工事の日、職人さんたちが丁寧に本棚を組み上げていく様子を、私はまるで自分の夢が形になっていくのを見守るような気持ちでいました。そして、ついに完成した本棚を見た瞬間、言葉を失いました。想像以上の迫力と、美しい木目の質感。それは単なる収納家具ではなく、まるで芸術作品のようでした。
本棚に本を並べる作業は、まるで宝物を一つひとつ磨き上げていくような、至福の時間でした。小説、歴史書、画集、料理本、そして子どもたちの絵本。それぞれの本が持つ物語や知識が、この本棚という舞台で輝きを増していくように感じられました。
天井まで続く本棚は、単に収納力があるだけでなく、空間全体に奥行きと広がりを与えてくれます。窓から差し込む光が、ずらりと並んだ本の背表紙を照らし出し、独特の陰影を生み出す様子は、いつ見ても飽きることがありません。
そして何より、この本棚の前に立つと、まるで自分が物語の中にいるような、あるいは、これから何か壮大な物語を紡ぎ出す小説家のような気分になるのです。背後には、古今東西の知恵や物語が詰まっている。そんな安心感と刺激が、私の創造力を掻き立ててくれるような気がします。
休日の午後、コーヒーを片手にこの本棚から一冊の本を選び出す時間は、私にとってかけがえのないひとときです。時には、何気なく手に取った本のページをめくり、新たな発見や感動に出会うこともあります。
子どもたちも、この本棚が大好きです。絵本を探したり、興味のある図鑑を見つけたり。まるで秘密基地のような、わくわくする空間になっているようです。
壁面一面の本棚は、わが家の暮らしに豊かな彩りと、知的な刺激を与えてくれる存在です。これからも、この本棚と共に、たくさんの物語と知識を積み重ねていきたいと思います。
いつか、この本棚に並ぶ本の中から、私自身の物語が生まれる日が来るかもしれません。そんな夢を抱きながら、今日もまた、この本棚の前に立つのです。
