本棚に扉をつけたら、暮らしが変わった!
皆さんのお部屋はスッキリと片付いていますか?私は以前、本や書類、ついつい増えてしまう小物たちに囲まれ、「なんだか部屋がごちゃごちゃするなぁ…」と悩んでいました。特に悩みの種だったのが、オープンラックの本棚。確かに本は取り出しやすいのですが、背表紙の色や高さがバラバラな本がずらりと並ぶと、どうしても雑多な印象になりがちだったんです。
「もっと部屋をスッキリさせたい!」「生活感を見せずに、でも収納力は欲しい!」そんなわがままな願いを抱いていた私が出会ったのが、扉付きの本棚でした。最初は「本棚に扉があるだけで、そんなに変わるものかな?」と半信半疑でしたが、実際に取り入れてみたら…まさに、暮らしが変わったのです!
今日は、そんな私の経験を踏まえ、なぜ扉付き本棚が「お部屋をスッキリさせるマストアイテム」なのか、その魅力と可能性を熱く語らせていただきたいと思います。
オープンラックの「便利」と「悩み」の狭間で
以前の私は、いわゆるオープンラックタイプの背の高い本棚を愛用していました。壁一面に広がる本の景色は、本好きにとってはたまらないものがありますし、何より読みたい本をサッと手に取れる手軽さは大きなメリットです。漫画の単行本から分厚い専門書、お気に入りの雑誌まで、あらゆるものがそこにありました。
しかし、その「手軽さ」と「一覧性」の裏側には、常に「雑然さ」との戦いがありました。
- 見た目の統一感のなさ: 本のサイズや背表紙のデザインはバラバラ。どんなに綺麗に並べても、どこかまとまりがなく、生活感が出てしまいます。おしゃれな洋書やデザイン性の高い本ばかりならまだしも、実用書や子供向けのカラフルな本が混在すると、途端にごちゃっとした印象に…。
- ホコリとの戦い: オープンな分、どうしても本や棚板にホコリが積もりやすいんですよね。定期的にハタキをかけたり、本を一度全部出して拭き掃除をしたり…その手間が地味にストレスでした。
- 日焼けによる劣化: 窓からの日差しが気になる場所に本棚を置いていると、大切な本の背表紙が日焼けで色褪せてしまうことも。これもオープンラックならではの悩みでした。
- 「とりあえず置き」の誘惑: 本棚の空いているスペースに、ついつい本以外のものを「とりあえず」置いてしまうこと、ありませんか?読みかけの手紙、充電器、どこかで貰ったパンフレット…。気づけば本棚が「何でも置き場」と化し、さらに雑然とした雰囲気を助長していました。
「収納はしたいけど、生活感は出したくない」「スッキリとした空間で心地よく暮らしたい」そんな思いが募る中で、ふと目に留まったのが扉付きの本棚だったのです。
扉一枚がもたらす、劇的な「スッキリ感」
扉付き本棚を導入して、まず最初に感じたのは、圧倒的なお部屋のスッキリ感でした。あれほど悩まされていた生活感が、扉一枚を閉めるだけで魔法のように消え去ったのです。
色とりどりの背表紙も、高さの不揃いな本たちも、全て扉の向こう側へ。見えるのは、選んだ本棚の美しい木目だったり、シンプルな取っ手だったり。それだけで、部屋全体の印象がガラリと変わりました。まるで、散らかった部屋を一枚の美しい絵画で覆い隠したような、そんな劇的な変化でした。
この「スッキリ感」は、精神的なゆとりにも繋がります。視界に入る情報量が減ることで、心が落ち着き、集中力も増すような気がします。以前は、ソファに座っていてもどこか雑然とした本棚が視界の端に入り、無意識のうちに「片付けなきゃ…」という小さなストレスを感じていたのかもしれません。今は、整然とした扉の面を見るたびに、なんだか清々しい気持ちになれるのです。
本棚は、もはや「本だけのもの」ではない!驚きの収納力
そして、扉付き本棚のもう一つの大きな魅力、それは**「本棚という概念を超える収納力」**です。扉があることで、中に入れるものを「本」に限定する必要がなくなるのです。これこそが、私が扉付き本棚を「お部屋の一つの収納庫」だと考える最大の理由です。
考えてみてください。リビング、寝室、書斎…どんな部屋にも、細々としたもの、見せたくないけれど必要なものってありますよね?
- リビングなら:
- 読みかけの雑誌や新聞
- DVDやゲームソフト、コントローラー
- 子供のおもちゃや絵本(カラフルで散らかりやすいものの代表格!)
- 救急箱や常備薬
- 取扱説明書や保証書のファイル
- あまり使わないけれど捨てられない季節の小物
- 書斎やワークスペースなら:
- 仕事の書類やファイル
- 文房具のストック
- プリンター用紙やインクカートリッジ
- 趣味の道具やコレクション(カメラ、画材、手芸用品など)
- 寝室なら:
- パジャマやルームウェア
- 読みかけの本や日記帳
- 美容グッズやアクセサリー類(細々していて整理しにくいもの)
これら全てを、扉付き本棚はスマートに隠してくれます。扉を閉めてしまえば、中に何が入っていようと関係ありません。生活感が出やすいものを隠せることで、お部屋全体の統一感を保つことができるのです。
以前は、これらの細々としたものの収納場所に困り、結局リビングの隅にプラスチックの収納ケースを重ねて置いたり、クローゼットの奥深くにしまい込んで取り出しにくくなったりしていました。しかし、扉付き本棚を「多目的収納庫」として活用するようになってからは、必要なものがサッと取り出せる場所に、しかもスッキリと収納できるようになりました。
例えば我が家では、リビングに置いた扉付き本棚の一角を「子供のおもちゃゾーン」にしています。以前はカラフルなおもちゃがリビングに溢れかえっていましたが、今は遊んだ後に「扉の中にポイポイ入れてね」と言うだけで、あっという間にスッキリ。急な来客があっても、慌てておもちゃを隠す必要がなくなりました。
また、別の段には、普段あまり使わないけれど取っておきたいアルバムや、年に数回しか使わないような季節の飾り物などを入れています。これらは段ボールに入れて押し入れの奥、というのが定番でしたが、扉付き本棚なら湿気やホコリからも守られ、かつ「どこにしまったかな?」と探す手間も省けます。
まさに、**扉付き本棚は「隠す収納」の達人であり、お部屋の頼れる「ユーティリティスペース」**なのです。
扉付き本棚がもたらした、暮らしの嬉しい変化
扉付き本棚を取り入れてから、私の暮らしにはたくさんの嬉しい変化がありました。
- お部屋が格段に片付き、掃除が楽になった! 何よりもまず、見た目がスッキリしました。そして、ホコリが積もりにくくなったことで、掃除の手間が格段に減りました。以前は本棚の掃除だけで半日かかることもありましたが、今は扉の表面をサッと拭くだけ。本の日焼けも気にする必要がなくなりました。
- 探し物が減り、時間にゆとりが生まれた! 「あれ、どこに置いたっけ?」が口癖だった私。扉付き本棚に「書類はこの段」「趣味のものはこの段」と定位置を決めたことで、探し物をする時間が激減しました。これは思った以上に大きな変化で、時間に追われる感覚が少し和らいだ気がします。
- インテリアとしての満足度がアップ! 扉付き本棚は、そのデザイン自体がインテリアの一部になります。木製の温かみのあるもの、モダンでシャープな印象のもの、アンティーク調の凝ったデザインのもの…。お部屋のテイストに合わせて選ぶ楽しみもあります。我が家では、リビングの雰囲気に合わせて少し濃いめのブラウンの木製扉のものを選びましたが、これが部屋全体の印象を引き締めてくれ、とても気に入っています。
- 「とりあえず置き」がなくなり、常に整った状態をキープしやすくなった! オープンラックの頃は、つい空いたスペースに物を置いてしまっていましたが、扉があることで「きちんとしまう」意識が芽生えました。「扉を開けて、しまう」というワンクッションが、無意識の散らかりを防いでくれているのかもしれません。
- 急な来客にも慌てない、心の余裕ができた! これが意外と大きいかもしれません。「どうぞ上がってください」と自信を持ってお客さまを招き入れることができるようになりました。以前は「ちょっと待って、今片付けるから!」とバタバタしていましたが、今はその必要がありません。
扉付き本棚選びのちょっとしたコツ
もしあなたが扉付き本棚に興味を持たれたなら、選ぶ際に少しだけ気にしてみてほしいポイントがあります。
- 扉の種類:
- 開き戸: 最も一般的で、中のものが一覧しやすいですが、扉を開けるためのスペースが必要です。
- 引き戸: 省スペースで開閉できますが、常にどちらか半分は隠れた状態になります。和風のデザインも豊富です。
- フラップ扉: 扉が手前に倒れて開くタイプ。開いた扉の上にちょっとしたものを置けたり、ディスプレイとしても楽しめますが、奥行きが必要です。
- 素材とデザイン: お部屋の雰囲気や他の家具との調和を考えて選びましょう。木製、スチール製、ガラス扉など、選択肢は豊富です。取っ手のデザイン一つでも印象が変わります。
- 収納量とサイズ: まずはどれくらいのものを収納したいのか、どこに置きたいのかを明確にしましょう。奥行きも重要なポイントです。A4ファイルが入るか、大きめの画集も収納できるかなど、入れたいもののサイズを確認しておくと失敗がありません。
- 可動棚かどうか: 棚板の高さを変えられるタイプだと、収納するものの大きさに合わせて調整できるので非常に便利です。
最後に:扉の向こうに広がる、理想の暮らし
本棚に扉がついた。たったそれだけのことかもしれません。しかし、その小さな変化は、私の暮らしに驚くほど大きな、そして心地よい影響を与えてくれました。
雑然とした部屋から解放され、スッキリとした空間で過ごす時間は、心にゆとりと穏やかさをもたらしてくれます。探し物に費やしていた時間は、好きなことに使える時間へと変わりました。そして何より、「自分の家が好き」と心から思えるようになったのです。
扉付き本棚は、単に本をしまうための家具ではありません。それは、**私たちの暮らしを整え、心を豊かにし、日々の生活に小さな魔法をかけてくれる「収納庫」であり、「インテリア」であり、「頼れる相棒」**なのだと、私は確信しています。
もしあなたが今、お部屋の片付けや収納に悩んでいるのなら、ぜひ一度、扉付き本棚という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。きっと、扉の向こうに、あなたが思い描く理想の暮らしが待っているはずです。