本を読んでからの映画鑑賞
当社の会長の趣味の一つに「本を読んでから映画を見る」という趣味を持ってられるのですが、毎月映画を1、2本見るのが趣味のようです。 その映画を選択する方法として本が発刊されているかどうかということらしいです。月1、2回は本屋さんに言っては文庫本で映画化されている本を探しているそうです。映画化されている本で面白そうなものを見つけては読んでから映画に行くというパターンです! その読み方を聞いたのですが「最後まで読まずに映画に行く」というスタンスらしいです。本に関しては最後の結末まで読まないということです。
最後の結末が本来面白いわけですが、なぜか最後までは読まずに、つまり結末を知らずに映画を見に行くということです。この結末を知らずにということが味噌らしく、本を読んでいるのでストーリーはわかっていて登場人物が最初からわかっているので映画が見やすいと言っておられます。
映画って最初なかなか物語を掴むのに時間がかかったりしますよね。
それを本を読んでいるので物語全体は理解できてるので映画を見るのも理解が早いらしいです。その上で結末を楽しみに映画を見るそうです。ただし、「今まで原作を超える映画を見たことがない」とおっしゃってられます。
つまり、本の世界で想像力を生かして読む方が映画を見るより素晴らしいということなのでしょうか? そんな本の読み方や映画の見方があったんだと感心してしまいました。 最近の本を読んでからの映画は、ビートたけしの「アナログ」だったようです。携帯電話がある時代にお互いに連絡を取り合わない付き合い方があってそれがとても純愛ストーリーで面白かったようです。
本棚からスクリーンへ:映画化された本と、その世界
皆さん、こんにちは!あなたの読書生活にそっと寄り添う、本棚ブロガーの私です。私の愛する本棚には、たくさんの物語が詰まっていますが、その中には「あっ、この本、映画になったんだ!」という作品も少なくありません。今回は、そんな「映画化された本」と、実際に映像になった「映画」について、本好きならではの視点から考察してみたいと思います。
お気に入りの一冊が映画になるというニュースを聞いた時の、あの何とも言えない高揚感!物語の世界が、登場人物たちが、自分の頭の中で描いていたイメージを超えて、具体的な「映像」として目の前に現れるかもしれない。そんな期待に胸を膨らませ、「誰が主人公を演じるんだろう?」「あの感動的なシーンはどんな風に描かれるんだろう?」と、公開の日を指折り数えます。本棚で静かに眠っていた物語に、新たな命が吹き込まれる瞬間は、私たち読書家にとってまさにお祭りです。
しかし、期待が大きいからこそ、実際に映画を観た時に複雑な感情を抱くことも正直あります。原作の厚みを考えれば当然のことですが、映画という限られた時間の中で描かれる物語は、どうしても省略されるエピソードや登場人物の心理描写が出てきます。また、頭の中で自由に想像していたキャラクターの姿や、情景の細部が、映像として固定されることに、ほんの少し寂しさを感じることもあります。原作のファン同士で集まると、「あのシーン、カットされちゃったね」「イメージとちょっと違ったな」なんて感想を言い合うのも、「映画化あるある」ですよね。中には、「やっぱり本の方が良かった!」と強く感じる作品があるのも事実です。
一方で、映画化によって本が新たな魅力を持つこともたくさんあります。これまでその本の存在を知らなかった人が、映画を観て興味を持ち、手に取ってくれる。スクリーンを通して、物語のテーマやメッセージがより多くの人に伝わる。自分が愛する物語の世界が広がることは、本好きとしてこの上ない喜びです。俳優さんの演技によって、登場人物の魅力がさらに引き出されたり、美しい映像や音楽によって、原作で想像していた世界がより鮮やかに彩られたりすることもあります。映画を観た後に原作を読み返すと、「ああ、このシーンはここに繋がっていたのか」「あの時の主人公の表情は、こういう気持ちだったのか」と、新たな発見や深い理解に繋がることも少なくありません。
映画化された本と、その映画。これらは優劣をつけるものではなく、それぞれが独立した魅力を持つ、いわば「物語の兄弟」のようなものだと私は考えています。活字でじっくりと自分だけの世界を紡ぎ出す読書体験と、五感に訴えかけられる映像体験。どちらも得難いものであり、両方を味わうことで、一つの物語をより多角的に楽しむことができます。
あなたの本棚にも、きっと「いつか映画にならないかな」と思っている本があるはず。そして、すでに映画化されている本も、改めて手に取ってみると、きっと新たな発見があるはずです。ぜひ、本と映画、それぞれの良さを楽しみながら、物語の世界をさらに広げてみてください。あなたの読書ライフが、より豊かになることを願っています。